ボーダーラインを跨ぎ越え

ハプニングやパフォーマンス、さらにはメディア・アート、インタラクティブ・アートへ。

ヨーゼフ・ボイス展
ゲッツ・アドリアーニ、ナム・ジュン・パイクほか/西武美術館/1984年
品切れ中
Condition;良

日本ではじめてボイスの人と芸術を本格的に紹介した展覧会のカタログ。「芸術は社会に何をなしうるか」という永遠のテーマをかかげて、人、物、社会とのかかわりを問いつづけるボイス。彼の活動を、山師的だと考える人々もいるなかで、彼の影響力は、美術界にとどまらず、教育・政治の分野においても増大しつづけています。このカタログでは、1944-60年の初期素描、1961−71年,デュッセルドルフ美術学校教職時代のフルクサス・アクションなど、1972−84年,「自由国際大学」「緑の党」などの社会的,政治的活動期、と時代を追ってボイスの活動の全貌にせまり、鑑賞者ひとりひとりに問いかけを行なっているようです。29.6p×20.9p、173頁。


ヨーゼフ・ボイス 国境を越えユーラシアへ
池田浩行ほか/ワタリウム/1991年初版
品切れ中
Condition;良

ワタリウムで行なわれたボイス展にあわせて出版された本。1981年のある日、ボイスは、作品をトラックに積み込み、ボイス自身の運転で国境を越え、ポーランド中部の町にあるウッジ美術館へ運び込んで、すべて寄贈しました。1981年におこなったこの『ポーレントランスポート1981』というアクションをめぐり、作品や関係の文章のほか、文化人類学者や動物学などの4人の異なる分野の研究家の協力を得たインタビューが収められています。21.5p×15.3p、113頁。→more


ヨーゼフ・ボイスの社会彫刻
ライナー・ラップマンほか/人智学出版会/1986年
品切れ中
Condition;並

ライナー・ラップマン、ペーター・シャータ、フォルカー・ハーラン三氏によるボイス論とボイスのテキスト及び資料からなる、ボイス研究の基本文献として定評のある書。解釈の網をスルリと抜け出てしまうボイスの作品とアクションと言葉。作品だけでなく、多様なコンテキスト全体を視野に収めたボイス解釈で、ボイスの全体像にせまります。24p×20p、159頁。


美術手帖 特集・ヨーゼフ・ボイス
ナム・ジュン・パイクほか/美術出版社/1983年
品切れ
Condition;並

ヨーゼフ・ボイスを特集した号。ナム・ジュン・パイク「解釈的会話」、若江漢字「社会的彫刻の意味するもの」、「ボイスvsダライ・ラマ レポート」など。


美術手帖 特集・ボイス+パイク
磯崎新ほか/美術出版社/1984年
品切れ
Condition;並

西武美術館での展覧会に際して、来日したボイスと、20年来の知己のパイクを特集した本。やはり、ボイスは、命をかけて真剣に、芸術と取り組んでいるのがわかります。


美術手帖 特集・ヨーゼフ・ボイス カオスと創造
針生一郎ほか/美術出版社/1992年
品切れ
Condition;並

こちらもヨーゼフ・ボイスの特集。この号から、長期連載がはじまった「評伝 ヨーゼフ・ボイス」、ゲオルク・ヤッペ「拡張された芸術概念」、山本和弘「スワンの涙」、「ヨーゼフ・ボイス年表」など。


季刊みづゑ 958 特集・ドイツの力と闇―キーファーとボイス
美術出版社/1991年春
品切れ
Condition;良

ボイスと、彼を師と仰ぎ、ポスト・ボイスとして現れたアンゼルム・キーファーを特集した号。ドイツ人の歴史的特殊性と観念的気質から創造される、二人の内省的でへヴィーな作品と生きざまを考察。そのほか、対談―草間彌生vs.横尾忠則 などを収録。29.5p×22.5p。


ナム・ジュン・パイク タイム・コラージュ
赤瀬川原平ほか/ISSHI PRESS/1988年4刷
品切れ
condition:良

ビデオアートの先駆者パイクの仕事を、コラージュ風に纏めた本。粉川哲夫、靉嘔、東野芳明などの文章のほか、図版も多数。21.5p×16.2p、145頁プラスα。


あさってライト
ナム・ジュン・パイク/PARCO出版/1988年初版
品切れ中
Condition;帯欠け、並

ビデオアートの第一人者が、さらに進化して人工衛星を使用したアート「サテライト・パフォーマンス」をたくらんだアーティストブック。25.6p×20.9p、117頁。


ゲルハルト・リヒター 写真論/絵画論
ゲルハルト・リヒター/淡交社/1996年再販
品切れ
condition:並

現代ドイツを代表する画家リヒターのインタビューや対談、彼のノートや日記をまとめた本。スタイルやテーマに縛られず、作風を次々に変化させていくリヒター。が、「その問題意識は、首尾一貫して写真性と光をめぐっている。・・・本書はその30年分のドキュメントである」(紹介文より)。21.5p×15.5cm、150頁+略歴。


YOKO ONO IMPRESSIONS
オノ・ヨーコ/ベルゲン美術館/1999年
品切れ中
Condition;並

テキスト英+ノルウェー。ノルウェーのベルゲンで開催された「オノ・ヨーコ:インプレッションズ」展のカタログ。私たちが定義しようとすると、スルリと抜けていっていまうオノ・ヨーコのアート。西洋の方々は、彼女のアートに“禅”の精神を結びつけて考えたくなるようです。カラー図版はなく、「頭の中で組み立てた」作品のテキストを中心に組み立てられています。26p×19.3p、175頁。


オノ・ヨーコ 頭の中で組みたてる絵
オノ・ヨーコ/淡交社/1995年初版
品切れ
Condition;良、函付き

オノ・ヨーコが、草月会館で1962年におこなった展覧会の作品を収録した本。といっても、「インストラクション・ペインティング」とあるように、どうやって絵を頭の中で組みたてるかを“指示”しただけのもので、これらは、コンセプチュアル・アートの先駆けともいえる作品なのだそうです。18.4p×18.3p、63頁。


美術手帖 特集 オノ・ヨーコ
横尾忠則ほか/美術出版社/2003年11月
品切れ
Condition;良

大回顧展「YES」の、日本への巡回展に先立ち、オノ・ヨーコの特集がくまれた号。1960年代の先駆的なアートワークから音楽そしてLOVE&PEACEのスピリットまで―。254頁。


スタジオ・ボイス 特集・オノ・ヨーコ ONE WOMAN SHOW 
開発チエほか/インファス/2001年12月
品切れ中
Condition;並

海外からおおいに遅れて、ようやくオノ・ヨーコのアーティストとしての大きな業績が評価されるようになった日本。このヨーコの特集が組まれた本誌が刊行された2001年には、横浜トリエンナーレにて、彼女の作品―銃弾跡が生々しいドイツ国鉄貨車のインスタレーションが、展示されていました。夜になると、貨車の天井からは一筋のサーチライトが天に向かってまっすぐに伸びていたようです。この年の9月には、米国同時多発テロが発生しています。30p×22.5p。


スタジオ・ボイス 特集・フルクサス発 インターメディア・アートの出発点から
インファス/1995年4月
品切れ中
Condition;並

ハイブリッドな芸術運動“フルクサス”を再考し、新たに“ディジタル・メディア”の中へ導入していくことをうたった、特集号。30p×22.5p。→more


特別展〈具体〉未完の前衛集団
吉原治良ほか/渋谷区立松涛美術館/1990年
品切れ中
Condition;良

吉原治良を中心として、1954年結成された「具体美術協会」を紹介した展覧会のカタログ。「絶対に人の真似をしない」を合言葉に、“物質と精神の握手”を出発点として、素材・制作方法・発表形式など、根本的な枠組みを変更して、まったく自由な表現を生み出した〈具体〉。いまなお海外からも注目される彼らの活動のうち、このカタログでは、結成から1965年までの初期活動に焦点をしぼって構成しています。24p×25p、127頁。→more


美術手帖 特集・吉原治良 絵画の行方
高橋亨ほか/美術出版社/1979年3月
品切れ
Condition;ヤケ

1954年に結成された具体美術協会は、その独自な表現に、世界が振り向きました。それは、吉原治良の卓抜した企画・指導力によるところが大きい。この特集では、戦前の「魚の静物」からはじまり、大きく蛇行しながら歩んできた吉原の“絵画の道”をたどり、この先の「絵画の行方」をさぐろうとしたもの。21p×14.4p。


美術手帖 特集・吉原治良 変革する自己
尾崎信一郎ほか/美術出版社/1992年10月
品切れ
Condition;良

「絶対に他人のまねをするな!」。これは、具体美術協会に参加したメンバーに対して吉原が課したオキテで、それは、彼が歩んできた表現活動でも、つねに自らに課してきたこと。その「変革する自己」の軌跡を、「特集」したのが本書。実は、この“オキテ”は、1934年に藤田嗣治に出会ったとき、彼からこっぴどく言われた戒めからきたものなのだそうです。反アカデミズムなメンバーを組織して「具体」を結成し統率していくなど、オーガナイザーとしての行動力も含め、吉原の仕事全体を年表や作品図版などでわかりやすく紹介しています。21p×14.5p。


元永定正展
三重県立美術館/1991年
品切れ
Condition;並

三重県出身の元永定正の展覧会カタログ。吉原治良が主宰する「具体美術協会」の代表的な作家として活動し、原色の絵具がキャンバス一面に流出する生命力あるれる作品を制作。さらに、イスやタピストリーなどのデザイン分野でも、独特の造形感覚によるユーモラスな作品を生み出し、国内外からも高い評価を得ています。このカタログでは、「具体」時代の作品から、近年の作品までを紹介。→more


今井俊満展 東方の光
目黒区美術館ほか/今井俊満展実行委員会/1989年
品切れ中
condition:並

目黒区美術館などで、開催された今井俊満の回顧展カタログ。渡仏してアンフォルメル運動に参加した1950年代の作品、70年代のジェストの作品、そして80年代の花鳥風月の作品などが、度迫力の図版で紹介されています。28p×28p、232頁。→more


シナジェティック・サーカス バックミンスター・フラーの直感の海
ジョン・ケージほか/P3 オルタナティブ ミュージアム東京/1989年初版
品切れ
Condition;良

「P3 オルタナティブ ミュージアム東京」で開催された展覧会のカタログ。ジオデシックドームといわれるドーム構造を発案したり、“宇宙船地球号”というイメージを提唱したり・・・、建築家か、工業デザイナーか、環境計画家か、哲学者か、数学者か、それとも詩人なのか・・・。この本では、とてつもない天才・フラーに、インスピレーションを与えたであろうオブジェや映像群を散りばめて、「直感の海」を再現しようと試みています。29.6p×20.7p、171頁。


ユア・プライベート・スカイ バックミンスター・フラー
ヨアヒム・クラウセほか/ラルス・ミュラー社/2001年初版
品切れ
Condition;並

神奈川県立近代美術館、ワタリウム美術館などで開催されたバックミンスター・フラー展(日本展)に際し刊行されたもの。豊富な図版と資料で彼の全容にせまった決定版ともいえる本です。現代の“レオラルド・ダ・ビンチ”とも称され、地球を飛び越え、宇宙的視野で、さまざまな活動をおこなった途方もない人物という印象の「バッキー」。その知られざる一面なども紹介していて、私たち凡庸な人間も、少し身近に感じることができます。24.1p×16.5p、526頁。


クリスト展
中原祐介ほか/高輪美術館、西武美術館ほか/1987年
品切れ
Condition;良

チューリッヒのロスチャイルド銀行コレクションを中心に、クリストの初期作品から、後のビッグ・プロジェクトにいたるまでの代表作を紹介した展覧会のカタログ。1958年に塗料の入ったビンとカンをカンヴァスで包んだ作品を制作して以来、さまざまな物や建造物、しまいには、風景まで包んでしまう作品を提示してきた梱包芸術家クリスト。このカタログでは、それらおなじみの作品群のほか、《アンブレラ、日本とアメリカ西部のプロジェクト》と題するビッグプロジェクトを紹介しています。29p×22p、230頁。


東京ミキサー計画 ハイレッド・センター直接行動の記録
赤瀬川原平/PARCO出版/1985年2版
品切れ中
Condition;良

1963年に創立され(定説では)、都内各所に出没したハイレッド・センターの活動記録。このハイレッド・センターの名称は、うわさでは、構成メンバーの高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之の名前の最初の文字の英訳とのこと。「山の手線の卵」、「国立の生唾」、「早稲田の赤い便器」、「上野の長い紐」、「新橋の洗濯バサミ」などなど。迷惑防止条例が施行されている現在では再現不可能な、ほんとに迷惑で貴重な芸術の記録です。そして、「千円札裁判第一回公判」の記録もあり。21p×14.8p、237頁。


現代美術逸脱史
千葉成夫/晶文社/1986年初版
品切れ
Condition;並、著者献呈書名入り

現代日本美術を語る上で、はずせない名著。「具体」、「アンフォルメル」、「反芸術」、「ハイレッドセンター」、「日本概念派」、「もの派」、「美共闘」−戦後40年の美術の流れのなかで、新しい表現の地平を切り拓いてきた作家たちの冒険の軌跡をたどり、欧米の模範でもなく、伝統への回帰でもない、日本独自の「美術」n可能性をさぐる、意欲的な書き下ろし評論。21.5p×15cm、246頁。


現代美術の動向U 1960年代 多様化への出発
荒川修作ほか/東京都美術館/1983年初版
品切れ
Condition;並

日本の今日の美術状況を確認する展覧会シリーズ、「戦前の前衛展」、「戦後美術の出発」、「現代美術の動向T」につづく第四弾。60年代、表現方法や手段が拡大し、多種多様な作品が生み出されます。この時代の美術を押さえておけば、現代美術なんて怖くない(ハズ)。赤瀬川原平、江口週、オノサト・トシノブ、加納光於、草間弥生、高松次郎、篠原有司男、などなどの作品図版のほか、「反芸術的傾向」、「読売アンデパンダン展」、などを論じたテキストあり。24p×22p、149頁。


現代美術の動向V 1960年以降の美術 その国際性と独自性
萬木康博ほか/東京都美術館/1984年初版
品切れ
Condition;並

1970年前後から今日までの美術動向のなかで、とくに独自性の強い表現で国際的に高い評価や関心を向けられている作家16名を選んで紹介した展覧会のカタログ。榎倉康二、菅木志雄、河原温、荒木高子、高松次郎、鯉江良二らの代表作が掲載されています。24p×25p、117頁。


李禹煥・全版画 1970-1986
李禹煥/シロタ画廊/1986年
品切れ
Condition;良

純日本産美術運動ともいえる「もの派」を導き、評論においても注目されてきた李禹煥の、1989年までの全版画をおさめた図録。韓国・慶尚南道で生まれ、昭和31年に来日。昭和44年には、芸術評論賞佳作に入選した「事物から存在へ」を論考、それは70年代はじめまで、「もの派」の理論的支柱となりました。2001年には、これまでの活動が認められ世界文化賞(絵画部門)を授賞しています。28p×21.6p、136頁。


現代美術の神話 ソナベント・コレクション:ネオ・ダダからネオ・ジオまで
セゾン美術館/1990年
品切れ
Condition;並

コンテンポラリー・アートの世界的コレクションのひとつ「ソナベント・コレクション」で構成した展覧会のカタログ。イリアナ・ソナベント女史は、欧米の現代美術の発展にも深く関わってきた人。このカタログでは、50年代から80年代までの各時代を代表する作家とその作品が紹介されています。28p×21.9p、165頁。→more


ポスト・モダニズムの建築言語
チャールズ・ジェンクス/エー・アンド・ユー/1978年
品切れ
condition:表紙と裏表紙に若干の折れ跡

本書は、イギリスの建築批評家C・ジェンクスが、1977年にが刊行した『ポスト・モダニズムの建築言語』を「建築と都市a+u別冊」として78年出版されたもの。当時主流だったデザイン原理を「後期モダニズム」と位置付けた記念碑的な本です。29.1p×21.8p、164頁。