うずき


この「鬱蒼」、この「倦怠」、この「うずき」を、昇華したい。

METAMORPHOSES
TADEUSZ KANTOR/Chene/1982年
品切れ
condition:ややヤケ、裏表紙に少しシワ

テキスト仏文。『死の教室』などで知られる、ポーランドの世界的演出家・タデウシュ・カントールの、特異な感性が発揮されたコラージュや、オブジェ、インスタレーションなどが紹介されている本。24p×19.8p、142頁。


死の演劇
タデウシュ・カントール/PARCO出版/1983年
品切れ中
condition:カバー帯付き、ややヨゴレとヤケ

ポーランドの現代演劇界の鬼才、タデウシュ・カントールの40年にわたる美術から演劇への軌跡を収録した本。21p×14.8p、334頁。


土方巽の舞踏 肉体のシュルレアリスム 身体のオントロジー
種村季弘、國吉和子ほか/慶應義塾大学出版会/2004年初版
品切れ中
Condition;良

川崎市岡本太郎美術館で開催された「肉体のシュルレアリスム 舞踏家土方巽抄」にあわせて刊行された本。1950年代から60年代にかけて、土方巽によって始められた暗黒舞踏は、やがて、“Butoh”という名で、世界の舞台芸術の一ジャンルとして知られるようになります。本書では、大野一雄、中西夏之、加納光於、横尾忠則、細江英光、澁澤龍彦、瀧口修造など豪華な前衛芸術家・総登場で、彼の活動の全貌を明らかにしています。土方の代表作「肉体の反乱」「疱瘡譚」の映像を収めたCD-ROMも収録。25.6p×18.2p、198頁。


土方巽[舞踏]資料集 第1歩
慶應義塾大学アート・センター/2000年初版
品切れ中
Condition;良

慶應義塾大学アートセンターの土方巽アーカイブ資料を、紹介した小冊子。目次より−「土方巽活動[公演・作品・その他]一覧」、「土方巽〈舞踏〉資料[ポスター・エフェメラ](写真)」、「 土方巽〈舞踏〉資料[ポスター・エフェメラ]一覧」、「〈採録〉土方巽の言葉・プロフィール」、「土方巽年譜」。24.2p×18.1p、70頁。


〈バラ色ダンス〉のイコノロジー 土方巽を再構築する
森下隆ほか/慶應義塾大学アートセンター/2000年初版
品切れ中
Condition;良

1965年に発表された<バラ色ダンス>というひとつの舞台をめぐって、生み出されたポスター、招待状、オブジェ、舞台美術などを図版を中心に紹介した本。目次より−「ジェネティック・アーカイブ・エンジンの中の土方巽」、「土方巽の舞踏と<バラ色ダンス>」、「横尾忠則<バラ色ダンス>ポスターを分解する」など。24.2p×18.1p、46頁。


芸術新潮 特集・世紀末に降臨する舞踏の魔人%y方巽
赤瀬川原平、唐十郎ほか/新潮社/1998年3月
品切れ中
Condition;並

“舞踏の魔人”の十三回忌の年に芸術新潮が特集したもの。舞踏とは「命掛けで突っ立った死体である」。土方の激烈なコトバを散りばめ、奇怪で神聖な公演写真を紹介した「舞踏バカ一代記」。中西夏之、細江英公などのアーティストを嵐に巻き込んだ様を紹介する「アーティストたちとの大興行」。などなど。28.2p×20.8p。


季刊 写真映像 創刊号
細江英公、土方巽ほか/写真評論社/1969年
品切れ
condition:並

桑原甲子雄、吉村伸哉らの共同編集で創刊した『季刊写真映像』。この創刊号のすごいところは、細江英公の<抱擁>32点が収録されていて、土方巽の細江論も載っています。また、クリステル・ストレームホルムという、あまり知られていない写真家の『局留め郵便』と題された写真も、異様に興奮します。25.7p×18p。→more


華 中川幸夫作品集
瀧口修造ほか/求龍堂/1977年初版
品切れ
Condition;良、函

ライプチヒの国際コンクールで、「世界で最も美しい本」のひとつに選ばれえた中川幸夫作品集「華」。知人宅ではじめてこの本を見たときには、震えるほど感動したのを覚えています。どうしてもほしいと思っていたら、願いは通じるもので、手元にやってきてくれました。それをまたこうして頒布してしまおうとしている自分が、ちょっと寂しいですが、本を愛する方のもとに行ってくれたら、うれしいです。本の状態や受け渡し方法など、遠慮なく お尋ねください。42.5p×31.3p。


SOUL FLOWER 魂の花
中川幸夫、森山大道/霧島アートの森/2003年初版
品切れ中
Condition;良

「魂の花―青竹ひらく霧島」と題した霧島アートの森での展覧会のカタログとして制作された本。1956年38歳のときに上京し、あらゆる流派に属さず、弟子もとらず、ひとりで作家活動を続けた、反骨のいけ花作家・中川幸夫。私は、知人が所蔵していた、ライプチヒの“世界で最も美しい本の国際コンクール”で入賞した『華 中川幸夫作品集』('77年求龍堂刊)を初めて見たときの衝撃は、忘れることができません。それから30年近くたった現在でも、なお、新たな創作に挑みつづける、真の前衛芸術家・中川幸夫の代表作を紹介。写真家・森山大道とのコラボレーション作品や、酒井忠康のテキストも収録されています。22.5p×15.5p。


SOUL FLOWER 魂の花
中川幸夫、森山大道/霧島アートの森/2003年初版
品切れ中
Condition;良

上に紹介した本と内容はまったく一緒で、表紙だけが違っています。こちらは表紙が、中川の書とそれを描く手が収められた写真です。


はながらす
中川幸夫/ギャラリー無有/1993年初版
品切れ中
Condition;良

現在は、廃業してしまったギャラリー無有が開催した、中川幸夫のガラス作品展の図録。中川が見つめている「もののかたち」が、ガラスという表現を通して伝わってきます。25p×20.9p。


華日記 昭和生け花戦国史
早坂暁/新潮社/1989年初版
price;¥800
Condition;良

華やかで閉鎖的な華道界の実態を徹底的に暴露し、新田次郎文学賞を受賞した本。家元制に反発し、独自の道を歩んだ、勅使河原蒼風と中川幸夫という二人の際立った生け花作家を通して、日本独自の文化“生け花”を顕わにしています。19.6p×13.8p、350頁。


盗賊
三島由紀夫/眞光社/1948年初版
品切れ
Condition;良

死への誘惑に憑かれた男女をエレガントな文体で描いた、三島由紀夫のはじめての長編小説。川端康成が“序文”を寄せていて、この作家の早成の才華を見抜いています。私は、この本を購入したとき、ところどころが破れたセロハン紙が付いていて、鬱陶しいので取って捨ててしまいました。後からわかったことですが、このセロハンが付いていると、何倍にも値が上がるのだそうです。さらに、序文の抜萃が印刷された赤帯が付いていると10万円以上の値が付くというのだから、古書の世界はよくわからない。ちなみに、この本、いままでセロハンが付いていたおかげで、経年のわりには状態は良好です。18.3cm×12.6p、228頁。


鹿鳴館
三島由紀夫/東京創元社/1957年初版
品切れ
Condition;カバー破れアリ

『鹿鳴館』は、文学座20周年記念公演のために委嘱された台本で、1956年の文学界に発表されたもの。そのほか、戯曲『大障碍』、『道成寺』を収録。『鹿鳴館』は、第一生命ホールで、杉村春子の主演で上演されたようです。18.5p×13p、193頁。


週刊現代 増刊 三島由紀夫緊急特集号
村松剛ほか/講談社/1970年12月
品切れ
Condition;並

11月25日に陸上自衛隊東部方面総監部の総監室において、割腹自殺を遂げた三島由紀夫を、緊急特集した増刊号。目次より―「三島由紀夫特選グラフ集」(野坂昭如)、「私はそれを予知していた」(村松剛)、「日本の知性40人は三島事件をこう見る」(岡潔、倉橋由美子ほか)、「資料・三島由紀夫最後の言葉」など。170頁。


寺山修司の仮面画報
寺山修司/平凡社/1978年初版
品切れ
Condition;良

寺山修司の「怪奇なイメージの小宇宙」を一冊にまとめた本。最近新装版が刊行されたようですが、こちらは初版本で、造本は北村武士。「これは今までの私の仕事の視覚的な集大成であり、私版のパノラマ島奇譚です」と、帯に記された寺山の文章にあるように、ヴィジュアルイメージで、彼の奇怪で機械な毀壊の世界を縦横無尽に紹介しています。25.6p×18.1p、128頁。


寺山修司イメージ図鑑
寺山修司/フィルムアート社/1993年5版
品切れ中
Condition;良

寺山修司が創造した映像作品の軌跡を、イメージのコラージュとして構成した本。1964年の実験映画の走りともいえる『檻囚』、反旗を翻した子供たちに、虐待される大人たちを描いた『トマトケチャップ皇帝』、観客がスクリーンの中へ入っていくトリッキーな作品『ローラ』、三分間映画『青少年のための映画入門』、皮膚感覚を映像で表現した『疱瘡譚』、などの作品から、映像スナップ、シナリオ、制作ノートなどから切り取って構成しています。21p×14.8p、285頁。


百年の孤独 演劇実験室「天井桟敷」第29回公演(VHSビデオ)
寺山修司/人力飛行機舎/1981年
品切れ中
Condition;良

ガルシア・マルケスの「百年の孤独」に着想を得、寺山修司が自由に書き下ろした演劇実験室「天井桟敷」最後の作品の公演ビデオで、アップリンクから発売されたもの。紹介文より―「晴海の国際見本市会場という巨大な空間に設けられた4つのステージと中央にそびえ立つ負の穴。全てのステージで同時進行に劇は進められていくため、舞台の全体を見ることのできる観客は誰もいない。唯一残されたこのヴィデオが公演の全貌を伝えてくれる」。カラー140分。


猫の航海日誌
寺山修司/新書館/1977年初版
品切れ中
Condition;並

寺山修司の詩人としての繊細な感性が詰まったアンソロジー。造本・挿画は寺山作品の舞台美術を多数てがけた小竹信節。「ぼくの書いた詩から、一匹の猫が抜け出してすがたを消した・・・」。目次より―「ぼくの猫詩集・少女エルザ」、「暗黒童謡集 マザーグースなんて知らないよ」、などなど。20.8p×15.3p、155頁。


戯曲 青森県のせむし男
寺山修司/角川文庫/平成5年
品切れ中
Condition;良

1967年、天井桟敷第一回公演作品として書かれ上演された表題作のほか、海外公演で数々のグランプリを受賞した『邪宗門』、1964年に放送用として書かれた「山姥」の舞台劇化『青髭』、第2回公演の『大山デブ子の犯罪』、そして『犬神』の5編の戯曲が収録されています。274頁。


寺山修司の宇宙
市川浩、小竹信節、三浦雅士/新書館/1992年初版
品切れ中
Condition;カバー少汚れ

寺山修司についての、5つの対談で編まれている書。「T断ち切られた対話」は、83年の寺山の死の直後に『新劇』に発表されたもの。「U抒情と認識」は、『現代詩手帖』の寺山修司特集号のもの。「Vパースペクティヴの多重性」、「W装置・美術のビジョン」、「X言葉と肉体」は、この本ではじめて活字になったものです。小竹信節は、後期の寺山全作品の舞台装置を担当していて、本書では、彼が手がけたその独特な舞台空間を俯瞰する絵や図が掲載されています。19.1cm×13.3cm、262頁。


写真との対話
森山大道/青弓社/1995年初版
品切れ中
condition:並

『にっぽん劇場写真帖』や『写真よさようなら』、また、伝説的な写真誌『PROVOKE』の中心的な写真家として世界的に知られる森山大道。この本は、「光の狩人」といわれる彼の「写真との対話」が、真摯な言葉でつむぎ出されています。85年の初版本に大幅に加筆して発行されたもの。19.3p×13.3p、263頁。


天人戯楽 大野一雄の世界
立木鷹志/青弓社/1993年初版
品切れ中
Condition;並

この「天人戯楽」というタイトルは、福音館書店の『母の友』に載っていた“マンガ・大野一雄”を読んだ編著者が、とつぜんに思いついたのだそうです。マンガに描かれるほどファン層を拡大した舞踏の“父”といわれる大野を、中村文昭、石井達郎などの執筆陣により、その独自な世界を描こうとした本です。21.6p×15.3p、139頁。


鬼の踊り 大道芸人の記録―ギリヤーク尼ヶ崎
ギリヤーク尼ヶ崎/ブロンズ社/1980年初版
品切れ中
Condition;並

邦正美舞踊研究所に学び、1968年、38歳で、街頭公演をはじめ、以後全国各地、パリ、ニューヨークで演じ、多くの人びとを引き付けた、ギリヤーク尼ヶ崎。彼自らが語った「大道芸人の記録」。収録された迫力ある写真から、彼の迫真の演技が感じとれます。25.5p×19p、133頁。


ドラキュラ 創刊号
唐十郎ほか/新樹書房/1973年
品切れ
Condition;並

“ドラキュラ”と“血”のバラエティーショーとしか、私の貧しい表現力ではいいようのない本。唐十郎はもちろんのこと、天沢退二郎、嵐山光三郎、吉増剛造、草森紳一などの執筆陣に、合田佐和子、四谷シモンらのイラスト。そして「絵物語」は赤瀬川原平と南伸宏(後の南伸坊)。などもGoodですが、私が最も興味を持ったのは、「本文写真撮影協力」が、『世界蝋人形館』だということ。20.9p×14.8p、110頁。


同時代演劇 復刊第1号
唐十郎、寺山修司ほか/ル・マルス/1973年6月
品切れ
Condition;並、小口に「見本」とスタンプ

特集1「都市としての演劇」では、津野海太郎「劇場を盗む」、多木浩二「スペクタクル・シティ」、海野弘「解放された劇場」など。特集2「唐十郎と状況劇場」では、寺山修司と鈴木忠志の対談「実在としての虚構」、唐十郎「日本人を殺せ」、瀬戸内晴海「わが状況劇場」、その他、状況劇場年譜など。21p×14.9p、170頁。


同時代演劇 復刊第2号
佐藤信、池田浩士ほか/ル・マルス/1973年9月
品切れ
Condition;並

ブレヒトの『処置』を、今日の場からとらえようとした「特集・処置」では、池田浩士と野村修の対談「革命と反革命」、林光「ブレヒトと三人の作曲家1」、菅孝行「反『処置』論序説」など。20.9p×14.9p、162頁。


黒い手帖 ブラックユーモア特集 プレイパンチ1月臨時増刊号  
植草甚一、金井美恵子ほか/檸檬社/1970年初版
品切れ
Condition;並、裏表紙に折れ

見返しには、いきなり「狂女之怨念図譜」で、この図譜は、暗黒舞踏館土方巽門下優等生今様状況を恨み・怨念と変化自在に演技する魔女、とのこと。そのほか、荒木経惟の「写真劇<幾代春子の死>」。「ブラック・イラスト傑作選」として中村宏、佐伯俊男、いいで・めい、らのイラスト。嵐山光三郎が暗黒舞踏や紅テントをレポートした「呪詛と哄笑」。植草甚一のイラスト「指動幻想」、などなど。20.8p×14.8p、137頁。


黒の手帖 創刊号 ブラック・ユーモア第2集
三木卓、石森章太郎ほか/檸檬社/1971年初版
品切れ
Condition;並

これは、上記のプレイパンチ増刊号が独立して「黒の手帖」として創刊されたのだと思います。見返しの「イージーおしめ」の広告から始まり、いいで・めいの「黒の画帖」、岡部道男の永久お正月映画「貴夜夢富」、前田海らの「三島由紀夫・特集」、白石かずこの詩「おお、マイ・ヴァレンタイン」、谷川晃一の「配線工夫の墜落」、赤瀬川原平の「桜画報臨時増刊第一号」、などなど。20.8p×14.7p、162頁。


慄然の書 ウィアード・テールズ傑作集
渡辺桜・訳、荒俣宏・解説/継書房/1975年初版
品切れ中
Condition;並

気色悪い表紙に感動(?)して、思わず購入してしまった本。エル・コリター、トンプソン・リッチ、バシット・モーガン、ヴァンダー・ヴィル、シーベリ・クイン…。聞いたことのない作者の名前がズラリ。しかし、これは「1920年代からアメリカで刊行され、ラヴクラフトなどの大作家を生み出した偉大な血みどろパルプ・マガジン『ウィアード・テールズ』の日本における最初の傑作集」(荒俣)で、重要な一冊なのだそうです。発売元が「高等教育研究会」という名称なのも、怪しさを増幅しています。さらに、この本の出版を検討していたときに、市場調査として、ある作品をバラバラにして、ハガキに書き込み、「不思議なハガキ」として数千人に郵送したのだそうです。読者からは恐怖や非難の声が殺到、自信を付けて発行に踏み切ったとのこと。18.2p×12.8p、267頁。


BELLMER GRAVEUR 1902-1975
Musee-Galerie de La Seita/1997年
品切れ中
Condition;汚れ

テキスト仏文。「Musee-Galerie de La Seita」で開催された、ベルメール版画展のカタログ。歪められ、分解された女性の身体など、過激でエロチックな作品で知られる作家の、版画作品が紹介されています。23p×21p、81頁。


写真の60-70年代 WAVE30
飯沢耕太郎/WAVE/1991年
品切れ中
Condition;良

サブタイトル「なぜ撮るのか?私と熱い時代につき動かされた眼差しのドキュメント」。熱い時代に、熱く写真と格闘した人々を、熱い情熱を写真に傾ける著者(飯沢耕太郎、金子隆一)が解説した本。奈良原一高、東松照明、深瀬昌久、森山大道、中平卓馬、荒木経惟、高梨豊、細江英光らの、希少写真集から、それぞれ数点を掲載して紹介しています。21cm×14.9cm、206頁。


表現の世界 芸術前衛たちとその思想
松本俊夫/三一書房/1967年初版
price;¥1,600
Condition;並

映像作家・評論家の松本俊夫による、60年代アヴァンギャルド芸術論。目次より―「空洞化の呻き」、「孤独と狂気」、「愛と自由は可能か」、「『ばらのつぼみ』とは何か」、「差別からの自由」、「六〇年代のアヴァンギャルドたち」、「アンダーグラウンド・シネマの核心」などなど。装丁は粟津潔。19.5p×13.5p、282頁。